NARUTO

ヒナタがくれたもの

「あ、あの…ケガが、ひどそうだったから…これ…」

そう言ってヒナタが差し出したのは、小さなビンに入った傷薬だった。

「とっても、よく効くから…ネジ兄さんにもと思って…」

「…」

うまく言葉が出てこず、ネジは黙って薬を受け取った。

ヒナタとの久々の会話に、そしてヒナタにどう接すれば良いのか分からなくなっている自分に、ネジにしては珍しく戸惑っていた。