12人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
何も変わらない日々だった。
給食を食べ終え、全員で、
「ごちそうさまでした」をする迄時間があった。
私は教室を出て、女子トイレに行き、出て来たら…
クラスで一番目立つ裕福そうな、りゅうが立っていた。
いきなり抱きしめられた。
「好きだ。付き合って欲しい」と、
りゅうに言われた。
私は好きとか分から無くて無知だった。
ただ抱きしめられた感触やあの時の腕は、
今でも鮮明にさせる程、力強かった。
あまりに突然でびっくりしたから固まっていた。
クラスメイトの男子が教室を開ける音で、我に戻り
「ごめん」と、
胸を押して教室に入った。
見られたく無かった。
どう答えたら良いか分からない私に、
りゅうが人目の無い何処かに連れてくとかしてくれたら…
私は違う人生だったかもと後々思う。
この日は何事も無く学校から帰宅した。
歯車が告白を受け入れてたら狂わなかったかも…
次の日から想像を絶する日々が待っていた…
最初のコメントを投稿しよう!