第七章 告白(小学校一年)

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何も変わらない日々だった。 給食を食べ終え、全員で、 「ごちそうさまでした」をする迄時間があった。 私は教室を出て、女子トイレに行き、出て来たら… クラスで一番目立つ裕福そうな、りゅうが立っていた。 いきなり抱きしめられた。 「好きだ。付き合って欲しい」と、 りゅうに言われた。 私は好きとか分から無くて無知だった。 ただ抱きしめられた感触やあの時の腕は、 今でも鮮明にさせる程、力強かった。 あまりに突然でびっくりしたから固まっていた。 クラスメイトの男子が教室を開ける音で、我に戻り 「ごめん」と、 胸を押して教室に入った。 見られたく無かった。 どう答えたら良いか分からない私に、 りゅうが人目の無い何処かに連れてくとかしてくれたら… 私は違う人生だったかもと後々思う。 この日は何事も無く学校から帰宅した。 歯車が告白を受け入れてたら狂わなかったかも… 次の日から想像を絶する日々が待っていた…
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