第ニ章 ピアノ

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私のおばあちゃんは元小学校、中学校、高校教師だった。 専門は国語と洋裁だったせいか、離れの六畳ぐらいの部屋に、足踏みミシンの黒い年期が入ったのと、茶色のオルガンのあしこぎ式があった。 よくおばあちゃんがオルガンを弾いてくれたのを覚えている。 この頃、私はおばあちゃんのオルガンを聞いていた影響か、 「ピアノをやりたい」 と両親に言った。 玩具も我慢していた。 両親がほぼ居ないから… だからだろうか… 当時アップライトピアノの一番高いドイツ製のピアノが六畳の離れにアンバランスに置かれた。 おばあちゃんの知り合いで、初めてのピアノ教室は母は着いてきた。 それ以降は一人で、 夕方の暗い通っていた。
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