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そうこうしている内に、なんとか遅刻をせずに出勤することができた。
「歩どうした?えらい疲れてるみたいだけど」
ニヤニヤした顔で声をかけてきたのは、同期の大地だ。
「遅刻しかけて急いできたんよ」
少し不機嫌そうに言うと。
「そうだったのか~サーセン」
ちょっとイラっとしてしまったが、息切れでそれどころではなかった。
机の上でグッタリしていると。
「天野、ちょっといいか?」
その声に背筋が伸る。
上司の英二さんだ。
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