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「黙ってろ、 クソブラザーズ」
西山が 体裁に 入る
その 言葉にムカついたようで沢田は机を叩く
「ほんっと お前はウゼぇよな!
そんなに クソ朝川が好きなのかよ?
この ホモ西山! 」
「 朝川は関係ないだろ? 無能猿が! 」
机の 距離はお互い手を伸ばせば届く距離だった この乱闘が始まり ボクは 3年生しか居なくて
心底 良かったと 思っていた
もちろん 止めに入り、 返り討ちを受ける事を心配しているのではなく
回りに囲み まるで 中世の格闘場みたいに
嬉しそうに楽しそうに 騒ぎ 負けた 人間に
お構いなしに 罵詈雑言を罵倒続ける
なんて 人間なんだろう……
もし ボクみたいな 事を考えている
人間が 居るとしたら BB弾をたっぷり 詰め込んだ電動ガンで 他人を撃ち殺すまで撃ち続けるだろう ……
そんな 馬鹿げた 事を考えながら
西川と 沢田の喧嘩を黙々と眺めていた
ボクは 惨めさをさらに増していった
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