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「お前らも遂に引退かぁ! 」
部室に入ると 3年間 訓練をしてくれた
SAT 要員の木島と吉田が 居た。
木島さんは 現役のSAT 要員で 常に前歯が眩しい笑顔の持ち主だ
その割に かなりの実力者だ
その隣、 木島さんのパートナーである、吉田さんは 普段は無口だが 本番となると一気に性格が変わり、まるで狼のように 瞬発的になる、
恐ろしい人だ。
「ありがとうございます! 」
ボクらは この3年間で最高の挨拶をする
こんなにも 声を出さなければならないのが
この部活当初 の 難関だった 。
学校作戦で 辞めていく人間を何度も見てきた
そのほとんどがこの声の張り上げる事だ。
それが出来ず、心が折れ 辞めていく。
ボクは その辛い部活動を3年間耐えた…。
何とも言えない開放感があった、
嬉しさも浮き出た。
「それじゃあ 後輩どもを厳しく、お願いしますね 」
「お前達 異常に厳しくするさ、
それと…… 」
木島さんが引退する ボクに一枚の写真を見せてきた
「……あの 」
「この前のお前たちの作戦は実はこちら側が数年前から目を付けてきた作戦だったんだ」
木島さんは人の話しを聞かない、いつもの事だったがもう ボクには関係がない事だ。
「数年前? 」
どうやら そう考えているのは自分だけだった。西山が 目を釘付けにする。
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