学校作戦 第3部

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…… そう言う程 おれは生きてはいない、 だけど 言えることはある。 このおれのまわりだけかもしれない、 他の場所ではこんなおれを受け入れて優しくしてくれる人がいるかもしれない。 少なくとも この数十年生きてきて何も優しくされた事が無かった。 おれは 思った、 優しさとはなんだ? 人を思いやれば必ずと優しさが生まれる。 その 優しさとは 何なんだ? 人を罵倒し 貶し しまいには殴る蹴るの毎日 それが 優しさなのだろうか? 人の優しさは 暴力なのだろうか? 痛みで 傷みで 人をひれ伏させる おれは そんな 日々を耐え続けた。 ある 友と共と おれに初めての裏切りを寄越した、 中学の友人と………。 ーーーーーーーー 語り手 『曽根 真 』 ーーーーーーーー 月の 光は元は太陽の光を反射して映し出しているものだ、 その微かな光が小さなホコリを映し出しながら 窓から入射している その 光の入射に ホコリ以外の動くものが遮る 同志だ 。 「曽根 」 おれの 名前を言い、これまでのしてきた事を噛み締めながら 手を掴んだ。 「ついに 俺たちが 世界を変えられる 」 涙を流す者もいた、 無口な奴もいた 想いは皆 それぞれだ、 おれだって ひとつじゃない。
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