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[空、あんた橘翔と付き合い出したってほんと?]
そうこそこそと話しかけてきたのは親友の"内海 智依"
[...うん。てか、何で知ってるの?]
[知ってるもなにも、橘翔は学校1のモテ男でしょ?
あんた知らないで付き合ったの?
遊ばれてたりして]
[うそー、そんなの知るわけないじゃん...やめてよ
そんなこと言うの
て言うか、そんなの気にしてる余裕ないよ]
そんなにモテるのかこの人は...
"ちら"
確かに顔は整ってて、まつげが長くて容姿端麗
クールで知的、そんなイメージ
そりゃあ、モテるはな
私とは、ただの遊びなのかな...
[それよりあんた、気おつけなよ~!朝から一緒に登校してくるもんだから、その辺の女子がうるさいのなんの
何されるか分かんないからね~]
[うそー、もうヤダよ~(;_;)
助けてよ智依!]
[私には、どうすることも出来ないわよ!
彼氏に助けてもらいな!]
ふえーん、薄情もの~...
大変な人と付き合っちゃったもんだな
お昼休み
[空、屋上で一緒に飯食うぞ!]
[え?いいの...?]
[何言ってんだよ、当たり前だろ!
お前は俺の彼女なんだから
ほら!]
そう言いながら、彼は私に手を差し出した
"キュン"
屋上で彼氏と一緒にご飯は、女の子なら誰もが一度はしてみたかったもの
すっごい嬉しい~!
それより何よりも嬉しかったのは、彼の言葉
でも、手を繋いでって恥ずかしすぎるし他の子に見られたら...
私が迷っていると、彼は強引に手を握ってきた
[ほら、さっさと行かないと時間なくなんぞ!]
[う、うん!]
私はもう考えないことにした
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