腐腐腐と魔女っ子と薔薇園とタイトルのみで1ページか否かの件について

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アタシは口をとがらせながら、手早く制服に着替える。 あ、自己紹介が遅れちゃったけど、アタシはあぷり。 ツインテールと生まれつきのプリティーフェイスがチャームポイントの、魔法小学校『あわDeダンスクール』に通う4年生。 ウチの制服は、アニキャラちっくですごく可愛いけどロシュツ度が高いってコトで、お父さん連中にやたらウケが良いんだって。男の人っていくつになってもエッチだよねっ。 「ウニュニュ。あぷり。 おなかすいたウニュ。」 ニックんの声を合図にするように、フンワリしたハニートーストの香りが鼻をくすぐる。 大好きなりおママの絶品朝ご飯が、アタシの最悪な目覚めを優しく癒やしてくれていた。 「ふたりともー♪ 『おめざ体操』始めるから早くいらっしゃいねー♪」 「はぁーい!わかってるよーママー」 そう『おめざ体操』。 アタシたちの朝は、コレが無きゃ始まんない。 「あぷり。オレのマグナムが沈黙するまで待つように母に伝えろ。 お前には到底手に負えないだろうからな。」 兄は棒読み口調でそう言いながら、逆さまのまま下半身に視線(確定)を送ってる。 …このおにいちゃんと体操しなきゃいけないのだけが、毎朝苦痛なんだけどね。 でもでもっ 学校遅刻しちゃうくらいならガマンしなきゃだよね! アタシは、まだ逆さまで下半身に向かってクビを傾けたまま宙に浮く腐った兄をスルーすると、布団をはねのけて部屋を飛び出した。 「ママおはようーっ うわぁ!今日はサニーサイドアップにアボカドとトマトのサラダに…フルーツのヨーグルトあえだぁ!おいしそーっ」 「おはようあぷり♪一番乗りだなんてエライわぁ♪ アラッおにいちゃんと2人だけなんだから、どっちかが一番で当たり前よね♪うふふっ♪」 ツッコミどころ満載な自分ツッコミなんてなんのその。 ホンワカな笑顔でアタシを迎えてくれるりおママ。花の24才。 ピンクのユルフワウェーブが可愛いすぎる彼女は、ウチの庭を薔薇園にまでしちゃうくらいの大の薔薇好きって… ちょっとシットしちゃうよね。 「アラあぷり。おにいちゃんはまだ起きてないの?」 人差し指をアゴに当てて首を傾げるりおママ。こーゆうのを『萌える』って、親友のかほりちゃんが… 「うん、起きてないといえば起きてな… じゃないっウンッ起きてるんだけどねっあははっ」 「ヘンなあぷり? アラおにいちゃんおはよう♪ さぁ体操しましょっご飯が冷めちゃう♪」
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