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でもそのギャップがまた激しく萌えるんだけどね♪美人バンザイ!
「ウッ…うっわー!さっすがかほりちゃんっ
視点が違うよ数字が細かいよー!ぜんぜん分かんないけど、とにかくカックイイってコトだよねウン!」
かほりちゃんを立てるタメに、ちょっとピュアぶってみたアタシってば友達のカガミだよねウンッ
かほりちゃん用語である『テケテケ』
コレ決してただの口癖なんかじゃなくって、れっきとしたトウケイガクに基づいた…た…
「そうっ!シックスナイ」
「そう、フィフティフィフティね。あぷり。」
「……そ、そそうとも言うよねっアハハハッ!
って、ココロ読むのやめてよっかほりちゃん!」
そう、このかほりちゃん。入学してすぐにめきめきトウカクを現した果てに、あっという間にエスパーになっちゃったツワモノなんだ。
さすが才女…って言いたいとこなんだけど
ナゼか、相手の体温が37.23℃を超えないと魔法を発動出来ないってゆーチメイテキな弱点があるんだよね。だからアタシは、かほりちゃんの前で冷静さをキープするのに必死なワケで。
「さておき、あぷり。
その様子じゃ例の『セガールプロジェクト』については全く知らないようね。」
イミシンにメガネをキラリと乱反射させながら、かほりちゃんが更にイミシンなセリフをぶつけてくる。
「え…?なぁに?そのプロジェクトAなんちゃらって」
「その枕詞は聞かなかったことにしてあげるとして
そう…知らないならいいの。気にしないで。」
「…?ヘンなかほりちゃん」
そういえば、ヘンなのはかほりちゃんだけじゃなかった。いつも以上に、ヤケにニックんが静かな気がする。
「そういえばニックんどしたの?ミョーに大人しすぎない?」
「…ニュ。そんなコトないウニュ。」
そう呟いたニックんの表情が、アタシにはどことなく寂しそうに見えた。
そうだ、アタシ
他にもナニカ忘れてるような…?
「さぁ急ぎましょ。優等生の私が遅刻なんてしたら、生き恥晒す事になるわ。」
アレ?かほりちゃん、今のニックんの反応に気付いてながらわざとスルーした…?
「そーだよっイキハジさら…
かほりちゃん…ソレなんか引っかかるような気がするのはアタシだけ?」
なんだかよく分かんないけど…
激萌えピンクは最強に萌えるってコトだけは揺るぎないシンジツだよねっ!
ノンキに走り出したアタシのカラダはこの時既に
逃れられない運命の糸にココロごと絡め取られていたんだ――
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