赤眼の女

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葵を除く4人が部室に残っていた。みどりは桜から事の顛末を聞かされ、ショックで魂が抜けた様な脱力感たっぷりの状態だ。 「あのぉー、桜さん…、みどりさん死んでますけどぉ…」 茜の問いかけに、桜はみどりの事も気に掛けず、ニヤニヤ笑いながら平然と答えた。 「心配ご無用!。ちょっと位、刺激が無いと物足りないでしょ!!」 「桜さん、もしかして…、この状況、楽しんでません?」 「あら!?、分かっちゃった」 桜は悪びれもせず、ニヤリと不気味な笑みを浮かべると、次の瞬間、ペロッと舌を出しておどけた。 「桜さん!、最低ーっです」 のんびり屋の茜も、さすがに桜の予想外な態度に彼女の心中を計りきれず困惑していた。 「桜はん、どないするつもりやの、葵はんイベント会場に来いへんとちゃうの?」 貴梨子の心配も、やはり気にする事なく、桜はパソコンに向かい何事か熱心にキーボードを叩きまくっていた。 「それより、歌と踊りの練習は出来てる?。当日は結構、忙しくなるわよ」 完全にマネージャー状態の桜に茜と貴梨子は二人で顔を見合せ呆れかえっていた。
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