爆乳戦隊パイレンジャー・リターンズ

ヒトの造りしモノ

この企業こそ、パイレンジャー達の敵、筋肉帝国ことインペリアル・オブ・マッスルの本体を形成する巨大軍産複合体企業だった。会議を終えた、ゴッドマンとガスパーは窓から外を眺めていた。

｢奴らの都市の地下には、我々の創始者が眠って居られるのだな…｣

かつて初代パイレンジャー達と死闘を繰り広げた筋肉帝国の創始者、筋肉皇帝(エンペラー･マッスル)はその身を学園都市の地下に封印されていた。都市は皇帝の強力な力を封じる為に造られた結界の上に建設されていたのだ。

｢左様でございます、このじい、皇帝陛下と共に若かかりし頃は、パイレンジャー相手にちぎっては投げの大車輪の活躍でござった!!｣

ガスパーは、興奮した様子でゴッドマンに語っているのだ。この老人、先の戦いではパイレンジャーの前に立ちはだかり奮戦した帝国きっての猛将だった。

｢ガスパー、分かっている今の我々なら、奴らには負ける事はない｣

｢しかし、奴らには裏切りモノが加担しておりますゆえに我々の技術が流出してしまった事が何とも口惜しい！｣

パイレンジャーのアーマードマッスルスーツの原型は実は筋肉帝国の技術から生まれたモノだ、悪(てき)からもたらされた技
術によって正義守るという矛盾
が、ここに発生していた。