悪の華

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放課後、部活棟の一角で茜は、自らが所属する「ちちモノ研究会」の部室で、部長の桜と差し向かいになって話していた。 「茜ちゃん、葵にかなりきつくヤラレたんだって!?」  茜はしょんぼりと力無く脱力感丸出しで椅子に腰を掛けていた。  茜の目の前に居るのはパイピンクの桃園 桜(ももぞの さくら)だ。 長身に後ろで束ねたロングヘアーと赤縁メガネが特徴的な高校三年生だ。 「私、何か悪い事しました?、桜さん…」 「茜ちゃんは悪くないわよ、でもあのとおり葵はスポーツ万能で自分がリーダーじゃないと気が済まない性格(タチ)でしょう…」  桜は茜の顔を覗き込み、ニヤリと笑いながら茜の鼻先を人差し指で突いた。 「だから私には無理って言ったじゃないですかぁ!!」  茜は猛烈な勢いで椅子から立ち上がり桜に詰め寄った。 「ハハ、まあまあ抑えて、落ち着きなさいって、茜ちゃんの運動神経も満更ではないわよ」  桜は茜をなだめつつ、茜の胸元を見つめて、ため息をついた。 「リーダーとして足りないのは、そのオッパイ位かしらねぇ…」 「リーダーの資質にオッパイは関係ないでしょう!!」 茜は机をバンバン叩き上げ声を荒げる。 「いゃぁ、それが無関係でもないんだなぁ…」  桜は満更でもない様子で自分の巨乳を両手で持ち上げて見せつける。 「どうせ私は、貧乳ですよ!!パイエナジーもほとんどありませんし!!」
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