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「桜さん…、このエロいデザインのスーツ誰が…」
低い冷めた声で桜の後ろから、葵が不機嫌な顔つきでパソコンの画面を覗き込んでボソりとつぶやいていた。
「もちろん青葉博士夫妻よ!!」
「やっぱり!!、アノ変態コスプレ夫妻かぁ」
「誰が変態だってぇ…」
その、葵の背後から更に高い人影が現れた。
「青葉博士!!」
桜の驚きの声に、葵、みどり、茜の三人は一斉に青葉博士の方を向いた。青葉楓(あおば かえで)40歳、かつてパイブルーと呼ばれていた女性がそこには立っていた。
「小娘が生意気言ってんじゃないわよ」
「はぁ!?、おばさんが何言ってるのかな!?、贅肉だらけの身体のクセに」
葵と楓が激しくなじり合い場の雰囲気が悪く成り出した所に日焼けした、初老の男がひょこりと姿を現した。楓の夫である青葉航洋(あおばこうよう)博士だ、ちなみに彼は婿養子である。
「なんじゃ!?、えらく荒れておるのぉ…、楓」
「あら!?、貴方、お一人でいらしたの?」
「んにゃ…、もう一人連れてきてるがのぉ…」
初老の男の背後から、新しいアーマドマッスルスーツをそのグラマーな身体に纏った、金髪碧眼の美少女が姿を現した。彼女の名前は、山吹貴梨子=ゴールドマン(やまぶききなこごーるどまん)、パイイエローその人である。
「あー、貴梨子(きなこ)ちゃん、もう装着してたんだぁ…」
「ええ、どちらかって言うたら…、着せられたちゅうのが正解やねぇ…」
ボリュームのある身体と肩口まであるやはりボリュームたっぷりのカールした金髪と関西弁のギャップが貴梨子の印象を強くしていた。
茜がその肢体をため息混じりに羨ましげに見つめていた。
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