ー許さざれるモノー

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ガーネットの背後にいる戦闘員はスタントマン専門職の職人さんだ、桜の指示書どうりに動けるのはアトラクションに演じ慣れているからだろ。 ルビー達は、アトラクションの流れの中でタイミングをうかがっていた。そして彼女はゆっくりとサングラスをはずした。 この動きに気付いた桜は、ガーネットの間合いの入り込んで耳元で囁く、ガーネットの顔色が一瞬変わるが表情はそのままに戦闘員の退却を命じる指示を出したのだ。 「サンキュー!!、ガーネットちゃん助かるわ、これで思い切りやれるわよ!!」 ルビーはこの機会をのがさなかった。右上腕を上げ鋭く前に振った。背後に控えたコンバットロイド達が一斉に舞台上目掛けて殺到していく。 「さぁ!!、ショータイムもクライマックスよ!!」 ルビーの声を背景に舞台上のパイレンジャーを一重、二重に囲むコンバットロイド達の目が赤く不気味に輝く。
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