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僕らがこの文月学園に入学してから2度めの春がきた校舎えと続く坂道の両脇には新入生を迎えるための桜が咲き誇っている。別に花を愛でるほど雅な人ではないけど、その眺めには一瞬目を奪われる。
僕はいま新しいクラスの事で頭が一杯になっていた。
「吉井遅刻だぞ」
声をした方を見るとそこには浅黒い肌をした短髪のスポーツマン然とした男がたっていた
吉井「げっっ、鉄人」
鉄人「鉄人じゃない西村先生と呼べ」
吉井「へーい」
鉄人「それにしても普通はおはようございますじゃないだろうが」
吉井「おはようございます先生、今日も肌が黒いですね」
鉄人「.....お前は挨拶よりも人の肌の色の方が重要なのか?」
呆れた様子でこちらをみてくる
吉井「先生僕遅刻はあまりしていませんよ?」
鉄人「遅刻はな.ほれ受け取れ」
先生が封筒を僕に差し出してくる
吉井「あ、どーもです」
吉井「それにしてもなんでこんな面倒なやり方でクラス編成をするんですか?掲示板とかで大きく張り出しちゃえばいいのに」
こうやっていちいち全員に所属クラスを書いた紙を渡すなんて、面倒なだけだと思うけど、後丁寧に封筒に一枚一枚いれてあるし。
鉄人「普通はそうするんがなぁ。
まぁ、ウチは世界的にも注目されている最先端システムを導入した試験校だからな。この変わったやり方もその一環って訳だ。」
吉井「ふーん。そう言うもんですかね」
封筒を開けようとする
鉄人「吉井、今だから言うがな」
吉井「はい、なんですか?」
鉄人「俺はお前を去年一年間お前を見て、もしかしたらこいつはバカなんじゃないか?と思っていたんだ」
鉄人「そして俺は、、、振り分け試験の結果をみて自分の間違えにきずいたよ」
よし、封筒を開けるか、なんとしてもFクラスは避けたい
鉄人「喜べ吉井。お前への疑いははれた」
クラスを確認する
吉井明久・・・・Fクラス
鉄人「お前は正真正銘のえりすぐりのバカだ」
こうして僕の最低クラス生活が幕を開けた
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