光と闇

始まり

俺は固まった。驚いたのもあるが、それより考えていた。

“絶対やばいよ！人違いって言おうかな？でも俺の前にいきなり現れて、名前も知ってるんだしなぁ…”

｢違うわけないだろ！まぁ、狭郷ってやつじゃないにしろ、条件にあってるのは確実なんだし｣
黒いドアから出てきた人が言った。

“逃げられない…”

｢全く…。常識ってものが無いんだから…。狭郷くんじゃなかった？｣