マリモ否毛玉と言うのは世界共通の人種になるのでしょうか。

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「Σちょ、こま…!困るよ南ッッ!??」 待って待って!!!俺、腐男子!目立ったらいけない、我関せず、ひたすら傍観に徹するのが腐男子たる者…ってか聞いてる!?聞いてないよね!俺の話!!とあーだこーだと騒いでる黒瀬くんの主張をまるっと無視する。 それでも、文句を言いながらも赤城くんと一緒にこちらへ来てくれる辺りは彼の性格故なのか、律儀なのか…。しかし、そんな彼からの抗議が止まらない 「腐男子の俺はそっと遠からず離れた場所から生徒会と転校生のイチャコラを見たいんだよぉ!!腐男子には欠かせないメインイベントだったのに!!!」 くっっ!!!南のバカバカバカ!!!と不満を本人を目の前にしてポカポカポカ!!と右手と左手の拳を私にぶつけてくる黒瀬くん… 貴方の言いたいことはわかりました。   しかし、 「悪いことは言いません、黒瀬くん…。あなた、もう少し腕に筋力つけたほうが…」 「みっちゃん… 今、それ、言う!?」 隣に立つ理玖から途端に鋭い突っ込みが入り、 「諦めろ…。こいつはこういうヤツなんだ」 黒瀬くんの肩をぽん、と叩くや、うんうん頷いてそう口にする誉… なにが一番腹立つかって?この単細胞にだけは言われたくないんですが。 「…誉、ブン殴られたいんですか」 口にするのはもはや、疑問詞すらなく、 「ハッ、面白れぇ… 此処にはうるせぇあのウィリアムズもいねぇことだし、一度締めてやろうか?あ?」 「へぇ…?あなた如きにこの私がやられると?頭の中お花畑の、とんだオメデタイ方ですね」  バチッ!バチ、バチバチ…ッ!と見えない火花が私と誉の間で散る。けれど、一瞬、頭に浮かんだ自分のナイスアイデアに口元を緩める… (我ながら、良いことを思いつきました…) 軽く口角を上げると薄く微笑んだ 「まあ、いいです。…それよりも、二人に紹介したい方たちがいるんですが」 「私の… 『大親友』の黒瀬くんと赤城くんです。お二人ともよろしくお願いしますね」 「え、」 「はぁあ…?!」 黒瀬くんの豆鉄砲を食らった鳩のような間の抜けた声と赤城くんの凄んだ声が聞こえたのはほぼ同時でした。
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