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「本宮さん」 廊下で歩いていると、図書委員の担当の若い男の先生から声をかけられた。 私はそれに、はいと返事をする。 「今日、図書委員担当だよね」 「まぁ...今日というか他の委員の人が来ないんでいつもですが」 私の返答に、困ったような笑みを浮かべる先生。 「僕が担当の子にちゃんと来るよういおうか?」 「大丈夫です。 好きなんで、図書委員の仕事」 「そっか...。じゃあはい図書室の鍵。 今日放課後会議入ってるから渡しとくね」 「わかりました」 先生から鍵を受け取り、失礼しますといって背を向ける。 さぁ、教室に戻ろう。
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