1人が本棚に入れています
本棚に追加
ガチャン。
あぁ、思ったよりも大きな音が出てしまった。
こんな音は静寂に包まれたこの空間にとても不釣り合いだ。
もっと、気をつけないと。
もういい加減なれてしまった図書委員の作業。
返却された本を元の本棚に戻して、カウンターで人を待つ。
まぁ、そうそう人なんてこないけれど。
今日のお昼前には、あの恋愛物の本を読み終わってしまっていた。
さて、今度は何を読もうか。
久々にファンタジー系を読もうか。
それともミステリーか。
「………やっぱり、これにしようか」
何度も何度も、読んだ本だ。
まだ幼い私ぐらいの年齢の少女が、一生懸命人を愛する話。
少女が紡ぐ言葉がとても綺麗なんだ。
最初のコメントを投稿しよう!