魔王様はお暇

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「俺はな?魔王就任当初はそりゃドキドキしてたんだよ。ついに憧れの魔王になることができて、俺のところまでやって来た冒険者に『世界の半分をやろう』って言ってみたり、バトル前に全回復させて、『さぁ!全力でかかってくるがよい!!虫けら共!!』って言ってみたりしたかったんだよ!!こっそり夜中に鏡に向かって練習したりもした!!」 「それは、それは…」 「でもさ、100年経っても200年経っても冒険者など現れやしない!!遂には500年、500年だぞ!?腕も鈍るわ!!いや、魔族同士の小競り合いはあったから腕はなまってないかもしれないが…俺は冒険者と戦いたいんだよ!!りゅ○おうやハー○ンみたいな魔王になりたいんだよ!!」 「いや、魔王様はどうみてもホスト…」 「だまらっしゃい!!黒執事が!!とにかく!俺は魔族はもう飽きた…つまり、戦うにもお喋りするのも人間とが良いんだよ!!」 「しかし、魔王様。勝手なことをされると私めが困るのですが…第一万が一、魔王様が不在時に冒険者が現れたらどうなさるおつもりで?」 「セバスチャンが相手をすれば良かろう?俺より強いじゃん」 「私が!?滅相もない!!第一、魔王様より強い魔族などおりません。」 「そっかなー?俺はお前にだったら…いや、お前しか任せられる魔族居ないんだけどな。」
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