魔王様はお暇

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「もう嫌だ!!冒険者は現れないし、マーレは無防備だし、俺は旅に出る!!セバスチャンが止めても旅に出るからな!!俺は決めた!!」 「わかりました。そこまでおっしゃるのであれば私はもう止めませぬ。ですが、せめてお供をお付けください。魔王様に限ってあり得ないとは思いますが一応用心のために。」 「共はピエドラのみで良い。」 「ピエドラ様ですか?お言葉ですが、ピエドラ様のみだと心許ないかと…」 「いいんだ。お前は俺の魔王代理で玉座に就いてくれ。マーレや他の仲間達には俺が居ない間城の警護をするように伝えてくれ。それから、くれぐれも無理をし過ぎるな。ケガも極力しないようにしろと、この城のもの達は俺にとっては大切な家族だからな。」 「はい。わかりました。魔王様もお身体にお気を付けて冒険に望んでくだされ。それと、これを持っていってくだされ。代々魔王様に受け継がれている伝説の魔剣と少しばかりのお金です。」 【魔王はデススラスターを手に入れた。】 【100000Gを手に入れた。】 「おう。ありがとうセバスチャン!!助かる。」 「それと、魔王様の好物のツナサンドを入れときますね。モチロン、ピエドラ様の分も入れておきますので。」 【魔王はツナサンド×20を手に入れた。】 「色々とありがとう!よし、ピエドラ!!旅に出るぞ!!…ピエドラ?」 「ピェェェェェピェェェェェ」 「こら、ピエドラ様!そんなに暴れられると洗えません。仕方ない、股に挟んで…」 「マーレェェェェ!!やめろぉぉぉ!!ピエドラを見るたびにムラム…とにかくま、股に挟むのはやめろぉぉぉ!!」 「ほっほっ。しばらくは城も静かになりそうですな。寂しくなります。…魔王様…どうかお気を付けていってらっしゃいませ。」
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