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ポカリと口を開けるように、入り口には鳥居が待っていた。 石で出来た灰色の鳥居、妖の世界の鳥居とは似ても似つかない。 だとしたらやっぱりあの鳥居は別な場所に存在するのだろうか。 一言では説明できない妖の世界での出来事や、三輪というおじさんに言われた言葉の真意を解くべく、迷いなく鳥居をくぐった。 すぐに目の前には乱積みになってる石段がズンと立ちはだかる。下から見ても急であることは、言いたくない。
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