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『俺のことなんかより、お兄さん。さっきから後ろにへばりついている女の人達だ誰だ?』
おじさんが俺の背後を指差す。
それで脅かしているつもりなのだろうか、後ろを見ても誰もいない。
『あー、すまんすまん。お兄さんじゃ見えないよ。いるのは背後霊だから。よっしゃ、わかった』
ーー何がわかったんだ?
おじさんはいそいそと、さっきの出店へ歩いて行くと並んでいた商品を持ってきて俺の手の中に収めた。
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