4

8/11
前へ
/268ページ
次へ
『いやですぅ~、ブルブルやめてぇ~。最近の人間はブルブルしすぎですぅ~』 メガネ猫は案の定、グッタリとしていた。 「だ、大丈夫?」 『えっ?心配してくれるんですか~?優しいですぅ~、タマ子感激ですぅ~』 うわぁ、なんかめんどくさい。 タマ子と名乗った猫はフラフラしながら俺の隣に腰を落ち着かせた。 なんなんだ、この神社は。 『私を見ても怖くないんですか?ブルブルされても反論できるんですよ』 「そこじゃないだろ。猫は普通しゃべらない」 『あ。でしたね。そういえば、干しすだちを持っているということは、あなたが佐伯ヒロカズさん?』
/268ページ

最初のコメントを投稿しよう!

599人が本棚に入れています
本棚に追加