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メガネをかけているせいか、なんとなく言ってることが理論ぽい。 要するに、俺が生きている人を思うが故にその人の霊体を背負ってしまっているそうだ。 だとしたら。 『基本、生き霊を背負っても害はあまりないですが、これ以上増えちゃうとヒロカズさんの精神が安定しなくなってしまいます。泣きやすくなったり、怒りやすくなったり、眠れなかったり』 「今影響受けまくりだけど。でも、待ってくれよ、今いる生き霊は誰なの?無数だろ?俺そんな人数の女性知らないよ」 『え~!もう!そんなこと言う男性はコツンです』 タマ子は俺に向けて空振りを猫パンチを繰り出す。 『ゆきこ。と言えばわかりますよね?その人と同じ境遇の人達です。正確には10人ですよ。忘れたりしてないですよね、恋をした人数くらい』
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