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歩いた。
これから向かう先にある、過去とのあいつと、俺はもう一度出会う為に。
苦しみが収まったとはいえ、消えたわけじゃない。
胸は痛かったが、当時のゆきこに比べたら、こんな痛み、苦じゃなかった。
ゆきこは12年前、まだ俺と付き合っていた頃、俺との間に子供を身籠った。
しかし、ゆきこは俺の人生を思い、わざとフッたらしい。
そして、1人になっても子供を育てようと決断し、親に捨てられようとも、確固たる決意があった。
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