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「ま。旦那も仕事があるだろうから、何日かはお世話になります。お母様」 「よろしい。さぁ、賑やかになるわね」 梅雨の結露は、しつこくて、だけど、終わればすぐに忘れて。 気がつくと一年が終わっていく。 何年かぶりに座った実家の畳は少しカビていたけど、不愉快なんかではなく、懐かしい気持ちでいっぱいになった。 お母さん、お父さん。ごめんなさい。 私がここにきた目的は、本当は、
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