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だが、今は違う。 ここに、僕と同じように苦しみ、同じように泣いている一匹の神童がいる。 彼は僕より強い念を抱き、今まで使い魔として務めを果たしてきた。しかし、今の今まで苦しみを押し殺してきた何かが爆発したんだ。責任も感じている。 『お願いだたいき!お前まで死んだら、俺はそれこそどうにかなりそうなんだ!頼むから生きてくれよ。毎朝、さやかさんの道しるべとなる線香を上げれるのはたいきしかないんだ!』 「じゃ、俺はどうしたらいい?」 『生き続けてほしい。そして、明日に繋げてほしい』 「明日に、繋げる?」
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