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いつの間にやら涙は途絶え、イチのことが気になっていた。
こんな子猫が裁判を受け、罰を与えられるなんて僕は間違ってると思う。
『もちろん、罰はありますよ~。地獄行きから、500年の拷問。一番スゴイのは浄化ッス。イチの贖罪から考えると、拷問が妥当だと思いますがね~』
「どうしたら、避けられる?」
『それは無理ッスよ~。鴉天狗は、それこそ閻魔様の使い魔。我々では太刀打ちができないッス。だから、罰を避けるだなんてできっこないんス』
まずい、このままではイチが拷問に掛けられてしまう。
僕は今になって、イチの涙の温もりを優しさだと捉えていた。
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