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『それでは弁護人、反論を』
ハンニャ天狗がティーアイ達の方を見る。
ーーそう言えば、弁護する者はいるのだろうか?
ティーアイも三輪さんも弁護士ではないだろう。
だとしたら、あのメガネの女の子か、ヨボヨボのじいさんか。
いや、どっちでもいい。早く弁護を。
だが、ティーアイ達はお互いの顔を見つめ合うだけで、いっこうに弁護へ移行しない。
三輪さんに至っては汗ダクだ。
次第に会場からザワザワとした嫌な雰囲気が流れ始める。
ーーまさか、ティーアイ側に弁護する者がいないのか?
そう思い、ティーアイの目をチラリと見る。
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