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どうやら図星のようだ。完全に目が泳いでいる。
なんてこった。
弁護士がいない裁判なんて、コーンフレークをハシで食べるようなもんだ。よくわからないけど。
だとしたらイチが危ない。
ーーこういう場合、僕が弁護に廻るのはどうだろうか。いや、無理だろうな。原告だもん。
『弁護は、なしか?』
裁判長のハンニャ天狗もイライラしだした。
これではイチが拷問へ送られてしまう。
しかし、
「裁判長、私ではダメでしょうか?」
嫌な空気を断ち切るようなハッキリとした声が場内にこだますと、傍聴席の後ろにある銀色の扉が開く。
そして場内へなだれ込んできたのは陰陽師のような格好をした、50代くらいの男だった。
見た目は普通の人間のように見えるが。
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