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汗が雨垂れように首筋から落ちる。
ーー今日は簡単には寝れそうにないな。
俺は枕元に置いていたタオルを引っ張り出して汗を拭き、もう一度眠りに着こうと身構える。
この狭く、息苦しい1Kの部屋に寝心地なんかを求めてはいけないのだろうが、俺は一心不乱に安眠できさうなオアシススポットを足でまさぐった。
耳をすませば、時計の秒針が適度な歩調で安眠への道案内をしてくれているように思えた。
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