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風はなく、そこにあるのは適度な温度と奇妙な連中。とりあえずここにいてもラチが明かないので、子猫が祀られているヤグラを片目に見ながらさらに奥へと進んでみた。
またも奥へ進むに連れて紫色の霧が徐々に濃くなり、視界を手に入れるだけで苦労する。
一旦は途切れた出店だったが、ちょいと奥にも出店が連なっていた。
『なんでも売ります臓器専門店』
『生き血ドリンク!』
『南蛮渡来の十字架あります』
しかし、進むにつれて店本来の怪しさが上がっていく。さすがに『人間の髪の毛』が大量に売られているのを見た時、背筋が跳ね上がった。
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