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おじさんは眉間にシワを含んだ表情で腕を組み、俺を見降ろす。
「あれ?俺、おじさんのこと見える」
そうだ。なんか可笑しいと思ったら、このおじさんだけは普通だ。
本当にごくごく普通だ。
黒くないし、透けてないし、俺のことが見えてるし。触れることもできてる。
『腹は黒くて、頭は薄いぞ』
そう言ってガハハと笑う仕草に人間味の懐かしさを感じて泣きそうだ。
『ところでお兄ちゃん。なんでこんなとこきたの?』
「え?そ、それは知りません。気づいたらここに」
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