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-フェンリル極東支部 訓練場-
『ようこそ…人類最後の砦「フェンリル」へ、これから対アラガミ討伐部隊「ゴッドイーター」としての適性試験を始める』
どこからかアナウンスが聞こえてきた。
少し緊張する。
『少しリラックスしたまえ、その方がいい結果が出やすい』
何故バレた。
…いや皆そうなだけかな?
とりあえず深呼吸しとこう。
…もう一回深呼吸。
『心の準備が出来たら中央のケースの前に立ってくれ』
…ケースというかプレス機にしか見えない。
とりあえず立ってみよう。
…深呼吸深呼吸。
『随分と緊張しているようだね』
「え? あぁっすみません! 何か落ち着かなくて」
『いやなに大丈夫だ、ここまで目に見えて緊張した候補者は久々でね』
「あぅ…」
何か恥ずかしい。
『先ほども行ったがリラックスしたまえ…と言っても難しいかもしれないが、君のタイミングで大丈夫だ』
じゃあ1時間程…とか言ったらさすがに怒られるか。
改めて覚悟を決めた。
プレス…じゃなくてケース内の溝に手を置いた。
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