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そんな地獄を切り抜けバイト初日は終わった 「……つ、疲れた…」 バタッとたおれこむあたしにお疲れと声をかけてくれる一哉くんと哲也さん や…優しい… 「てゆうか、こんなに忙しいんですね…」 「まぁ、うちは司の下いないからさー。ホストも5人で少ないし。だからまどかちゃんが来てくれて今日だいぶ助かったよ」 「…そう言ってもらえたら…」 明日からも頑張れそうだ… 「じゃ、お疲れ様でしたー」 バイトが正確に終わったのは1時だった 着替えて帰ろうとしたら入り口で話し声が聞こえた …この声… 「えー?何で今日ダメなの?」 甘えたいかにも可愛らしい女の声 「まぁまた来てよ。次は相手するから」 「仕方ないなぁ…じゃあまたね」 う…わー 男の声はナルシストの声 最悪… 変なとこ見ちゃったよ… 「…なに、覗き見?」 女の人が帰ってセットされた頭を崩しながら振り向いたナルシストと目が合う 「覗き見って…堂々としてたんでしょ。そっちが」 何をみたかはもうわかるだろうから言いませんけど! 「…あんた可愛いげないなぁー本当に」 「そっちだってないですよね、礼儀」 あぁ…止まらない エンドレスになってしまいそうだ… 「お疲れ様でしたっ」 あたしはそう言って帰ろうとして呼び止められた 「おい」 「何ですかっ」 「乗れ」 「……はっ?」 ナルシストが指でくるくると遊んでいたのは車のキー
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