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「さて…そろそろ私ひとりでも大丈夫でしょう。お手伝いありがとうございました。」
栗ごはんが炊ける直前、不意に一音さんが口を
開いた。
「まだ、朝ごはんは出来ていませんし、後片づけだってあるのに。全部ひとりでやるなんて無茶
ですよ!」
私がそう訴えると一音さんは、深い深い
ため息を吐いた。
「…そこまで言うなら、もうひとりの料理当番を
連れてきてください。」
「え?」
驚きすぎて、裏返った声が出てしまった。
もうひとりの…料理当番?
一体、どういう事!?
「あの…一音さん?料理当番は、おひとりでは
なかったのですか?」
「ひとりですよ。総夜と共に料理当番
となった者は。」
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