過ぎゆく日々、壊れゆく日常

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ところが、私が調理場を出てすぐの廊下で…。 「そ、総夜さん!?」 何故か、総夜さんと鉢合わせしたのだ。 「おはよう、深姫ちゃん。」 彼女は、朝のあいさつとともにふわっと笑うが こっちの用件は笑い事ではない。 「あの…今朝の料理当番は総夜さんだと 聞きました。」 「ああ、やっぱり僕を呼びにきたのか…。 調理場から出てくるの見えたから そうだと思った。」 そう言って尚もけらけら笑う総夜さん。 いくら、鈍感な私でも…これはバカにされてる って分かった。
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