過ぎゆく日々、壊れゆく日常

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妙にしんみりとした気持ちを抱え、もう一度 部屋に向かって歩き出そうとした時。 「ん…?」 庭に、何やらうごめく物が見受けられた。 何だろう?動物…の大きさじゃないし…? そんな事を考えて、うごめく物に近寄ると そこに居たのは… 「こ、子ども!?」 「ん?」 私の悲鳴のような声を聞いて、その子…女の子が 振り向いた。 「…お姉ちゃん、だぁれ?」 その子は、首をかしげて私に問う。 「あ、あ、あ、あなたこそ…誰? ここで何をしているの!?」 私は、すっかり混乱してしまった。 だって…庭に、間違ってもここに居ちゃいけない 小さな女の子がいるんだから!
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