過ぎゆく日々、壊れゆく日常

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――その頃の広間には先程政府の用人との対談を 終えた歳華と、有茶未、平瑠、佐之目が 集まっていた。 「ふう…政府のお偉さんとの対談は 楽じゃないな…。堅苦しい話題ばかり。」 「お疲れ様、歳華。」 「で、対談内容ってやっぱり…。」 「あぁ…例の『時渡りをしてこの世に来た女』に ついて…。」 「その子は、世界に不穏をもたらすおそれが あるため、見つけ次第抹殺せよ。 …確か、政府から直々に下った命だよね?」 「でも、その『時渡りをした女』がもしも 深姫だったら…?」 「痛いところを突かないでくれよ 佐之目…。」 「何にせよ…確かめる必要はあるね。」 「ああ…そこは心配ない。もう、手は うってある。」 「え?」
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