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「お姉ちゃんのように…?お姉ちゃんも迷子
なの?」
「そうじゃないけど…。ああ、うぅんと…。」
………何て説明すればいいんだろう?
まさか、新撰組隊士に斬られて、その事実を
隠すためにここに閉じ込められてる…。
なんて言えないし…。
「とにかく!あなたがここに居る事は歳華さん
には内緒なの!!」
私は半分自棄(やけ)になってそう言う。
「ふうん…。」
そんな空返事を最後に、その子は私から興味を
なくしたかのように、顔を背けた。
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