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公園に着いた俺は、トイレの前に水飲み場を兼ねた水道があるのを見つけ、カッペちゃんを蛇口の下に置くと、カッペちゃんの頭から水を掛けた。
しばらくして、カッペちゃんが、可愛らしい目を見開くと
「キャハ」
いつもの笑い声が人気(ひとけ)の無い公園に響いた。
「ケンちゃん、逢いたかったジョー」
叫びながらカッペちゃんが、俺の腕に抱きついてきた。
「やっぱりカッペちゃんなのか?
………でも、カッペちゃん……ずいぶん変わっちまったな。まるで人形じゃないか」
俺は再会に喜びながらも、変わり果てた親友に、その疑問をぶつけた。
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