カッペ SUMMER 2013

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……結局、俺とカッペちゃんは朝方まで酒を酌み交わし、夕方になって俺はカッペちゃんに起こされた。 「ケンちゃんケンちゃん、起きるなり!一緒に花火大会に行きたいジョー!」 二日酔いで頭がガンガンした。 ぼおっとしてる俺に、カッペちゃんが首から下げている小さな水筒を差し出した。 「何だか嫌な予感がするジョー この水筒にお酒を入れて欲しいジョ」 「嫌な予感って?」 俺の質問に、カッペちゃんは「キャハ」と一声笑っただけで答える事は無かった。 俺はカッペちゃんに言われるがままに、カッペちゃんの水筒に日本酒を入れると、カッペちゃんを抱えて花火大会に向かった。
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