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だが、どうも俺に反抗している訳ではなく本当に辛いらしい。動きたくても動けないのだと踏んだ俺は兵藤の方に手を伸ばした。
「何で俺がこんな事までしてやらなきゃいけないんだよ。」
呟きながら、兵藤の袴の帯を掴み固い結び目を解く。
「このままだと皺になるのか?」
扱ったことのない袴をどうするべきか分からず迷っていると、兵藤の唇が小さく呟いた。
「脱がしてくれ。」
ああ分かった、と言いながら袴を脱がす為に兵藤の腰に手を伸ばした瞬間我に返る。
何か、妙なシチュエーションじゃないか。
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