南天

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*** 「また…南天」 キルリの占い学、資料部屋に南天 が最近置かれるようになった。 わざわざ花瓶に生けられて。 初めは気まぐれと思うも、毎日な 為に流石に可笑しいと思う様にな った。 赤い実が鮮やかな南天。 しかし、何故今の時期に他の花で はなく南天なのか…さっぱり解ら ず仕舞いで、梅雨のいたずらかと 思い、聞けば、ポカーンとした後 に笑われ、違うと言われた。 他にやりそうな人はいない為に不 思議は増えるばかりだ。 勿論、キルリはこれが予兆なんて 知りもしない。 「キルリ…どうしたって、南天? 」 占い学室に来たピースが不思議そ うに首を傾げた。 大方、見に来たら固まっているキ ルリに不思議になって見に来たの だろう。 「南天…か 今の時期ならひまわりとかだよね …普通はさ」
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