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「また…南天」
キルリの占い学、資料部屋に南天
が最近置かれるようになった。
わざわざ花瓶に生けられて。
初めは気まぐれと思うも、毎日な
為に流石に可笑しいと思う様にな
った。
赤い実が鮮やかな南天。
しかし、何故今の時期に他の花で
はなく南天なのか…さっぱり解ら
ず仕舞いで、梅雨のいたずらかと
思い、聞けば、ポカーンとした後
に笑われ、違うと言われた。
他にやりそうな人はいない為に不
思議は増えるばかりだ。
勿論、キルリはこれが予兆なんて
知りもしない。
「キルリ…どうしたって、南天?
」
占い学室に来たピースが不思議そ
うに首を傾げた。
大方、見に来たら固まっているキ
ルリに不思議になって見に来たの
だろう。
「南天…か
今の時期ならひまわりとかだよね
…普通はさ」
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