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「南天?」 「うん。それが、母さんの資料室 に置かれるようになったんだよ」 昼休み。 ピースは颯人先生を捕まえて中庭 で話していた。 「赤い実をつける木でね。 それが花瓶に生けられるようにな ってからおかしいんだって」 「おかしい?」 「資料とかがなくなることがある んだって。 母さんは父さんに言わないと思う から、内緒でお願い。けど、気を つけてね。すっごく、嫌な予感が するんだよ」 ピースが不吉を口にすれば、颯人 先生の顔はいつになく真剣なモノ となった。
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