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その放課後。 ピースは夢焔くんと会って、小さ く笑っていた。 初めて友人と食べたクッキー。 美味しくて、その美味しさに頬は 先ほどから緩みっぱなしだ。 「キルリにも後で話そうっと」 「誰に話すの?」 投げられた言葉にピースが驚き振 り向くと、ニコリと笑っている見 知らぬ彼。けど、その纏う雰囲気 の違和感にピースは舌打ちした。 「君が…もしかしてキルリの」 「先輩邪魔です…消えて?」 「…っ!?」 言葉が終わるか終わらないかで降 り下ろされたナイフにピースは間 一髪で避けた。 が、相手は手練れか、すぐに体制 を立て直し、ナイフを降り下ろし てくる。 「チッ…リラ!!」 ――もぅ、最悪!! 剣サイズの鍵を持ち、ナイフを受 け流した。 「君がキルリの資料を盗んだの! ?」 「まさかー 俺は先輩を潰す為に頼まれただけ 。」 彼がナイフを地に落とせば、影に ナイフが吸い込まれ、次の瞬間 ――ピース!! 「ぐっ…あぁ」 ピースの体を地から抜き出た巨大 な無数の刃が的確に貫いていた。 刃が役目を終えて抜ければ、ピー スも力なく、地に倒れた。 まさに一瞬だった。 「三面鏡も弱いね さて、頼まれ事も終わったし帰ろ うか「帰らせねーよ♪雑魚」 赤い髪の梅雨が不敵に笑うのだっ た。
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