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そこに居たのは茶色のツインテのちっこい少女だった。
彼女は爽やかな笑顔で
『あ、やっと出てきたね。早くしないと学校ちk「ガシャン!」』
彼は急いでドアを締め鍵を掛けてドアに背を向ける。
心なしか冷や汗を流している。
『・・・何か見たことあるけど見たことない顔がいたんだけど(次元的な意味で)。笑いかけてきたんだけど・・・てか今の学校とか言ってなかったか?』
ドア越しから『何で閉めるの~!』とか聞こえてきたが聞こえなかったので無視して洗面所に向かい鏡を除くと
髪型は少し寝癖が目立つが色はブロンドで男にしては長く、目は茶色でパッチリしていて(とはいえそれはちゃんと開いた時の場合であり普段は半目で死んだ魚のような目だが)・・・まるで女の子のような顔だった。
『・・・』
彼は恐る恐るパジャマのズボンをに手をかけ中を確認する。
がそこにはあるものがあった。
『ってあるのかよォォォォ!!そこは無いパターンだろうが!!つか誰だよお前!』
洗面台に拳を叩きつけながらシャウトする。
『最悪だ・・・認めたくないが認めるしかないだろこれ・・・』
叫び過ぎて気力を使い果たしたのか洗面台に寄り掛かる彼。
そして程なくして力無く呟いた
『リリカルな世界に来ちまった・・・俺』
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