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飛び去る金髪の魔法少女を少し離れた所から見送っていた彼、雀は完全にフェイトが行ったのを確認するとふぅと溜め息をついた。
(無事に渡せたみたいだな)
見送った雀は完全に元に戻った体をもう一度念入りに確かめる。
(よし、ちゃんと元に戻ったな・・・ったくひどい目にあった)
不可抗力とはいえ一度性転換し、それを治すために初めて命を賭けて戦ったのだ。彼は心身共にかなり疲れていた。
(にしてはかなり冷静だったけどな、今も)
自身を嘲笑しながらふとついさっき見送った少女とこれからその戦場へ身を投じるであろう少女の事を考える。
(アイツらはどんな気持ちで戦ったんだ?その戦いは自分の命を賭けてまでやることだったのか?)
しかしすぐに彼は考えるのを止め
『まぁ、本人にしか解らないよな、そんなこと』
と一回その場で体を伸ばし帰宅するべく歩き始めた。
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